設立 | 2009年2月13日 |
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事業内容 | 世の中のギャップ・課題を埋めるサービスの展開
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HP | https://rozas.co.jp/ |
株式会社ローザスについて
株式会社ローザスは、「志をカタチに。価値をヨノナカに。」という企業理念のもと、看護師や介護士など医療現場に携わる方の転職支援・サポートを行っています。「看護プロ」「看護・介護プロ」などの人材紹介・転職支援サイトを展開。
「友人に紹介してもらえるようなサービス」を目標に、求職者一人ひとりに寄り添ったサービスを提供しています。
-サービス導入のきっかけを教えてください。
サービス導入を検討した理由は、SMS送信にかかる時間と手間を削減したかったからです。弊社では、求職者様への初期アプローチ方法として、SMSやメールを活用しています。SMSは主に2種類の内容で送っていて、1つは、一斉アプローチで案件紹介を送る「定例メルマガ」。もう1つは、より具体的な案件
詳細を手動で送信する「案件マッチング」です。
「定例メルマガ」はもともと他社のSMS送信サービスを使っていたのですが、70文字までしか送信できず、伝えられる情報量に制限がある点と、到達率が90%と一部の方に情報を届けられない点に課題を感じていました。
「案件マッチング」については、スマートフォンのメッセージアプリを使って一件一件手動で送信していましたが、キャリアによる通数制限があり、1日最大で200通までしか送ることができませんでした。多い時は500件にものぼる宛先リストを、200件ずつに小分けして、2~3日かけて手動で送信していたんです。
- 手動で送るのは大変だったのではないですか?
送信にかかる時間は1日30分程度でしたが、電話や顧客対応などで作業が中断される度に「どこまで送信したか」を確認する必要があり、業務の流れが分断されることに小さくない負担を感じていましたね。また、作業の中断が重なった結果、「最後まで送
信しきれず、50件で終わってしまった」といった機会損失もありました。
キャリアアドバイザーとして、求職者様とのやり取りや面談などの業務を行いながら、こうした手動送信を行うことに、課題を感じていたんです。そこで、このような手間や効率の悪さを改善するために、SMSLINKのようなプラットフォームの活用を検討するようになりました。
-そんな中、SMSLINKを選んでいただいた理由は何ですか?
SMSLINKは最大660文字まで送れることが一番のメリットでした。また、これまでは海外の回線を経由するサービスで、送信者欄に英字で「kangopro」と表記できたものの、到達率も約90%にとどまっていましたが、到達率が約98%以上と非常に高くなりました。
さらに一通あたりの送信単価が、これまで使っていたSMS送信サービスよりも安く抑えられる点も決め手でした。相手に届かなかった分にも送信料金が発生する「送信課金(リクエスト課金)」ではなく、SMSLINKは届いた分だけ支払う「到達課金(成功課金)」ですので、そこも魅力的でしたね。
-SMSLINK導入の1年後、「双方向SMS」を追加いただいた理由を教えてください。
元々、「案件マッチング」ではスマートフォンのメッセージアプリを使って送っていたのですが、SMS送信サービスを利用してもっと効率的に送れるのではないかと思っていました。社内で「SMSLINKの『双方向SMS』オプションで実現できるのでは」という話が出たのがきっかけですね。
「双方向SMS」を追加すれば、SMS上で求職者様とチャット形式のやり取りができますし、そこから電話やLINEなど、他のアプローチ方法への誘導も可能です。SMSなら短い言葉で返信可能で、求職者様の返信負担が限りなく少なくなるので、初期アプローチとして有効だと考えました。
-SMSLINK導入後、どのような効果がありましたか?
1日200通という送信上限がなくなり、さらに手動ではなく一括で自動送信できるようになったことで、大きな負担が解消されました。文章と宛先リストさえ作ってしまえば、送信はSMSLINKにお任せできます。「今日はあと何件送れる?」「どこまで送った?」と考えるストレスもなくなり、業務が格段に楽になりました。
また、送信数の上限がなくなったことで、配信量の分母を拡大できるようになった点も大きなメリットです。手動で送信していた頃は、上限に合わせて宛先リストを絞る必要がありましたが、現在はその制約がないため、無理に宛先数を制限せず「分母を広めにとる」という戦略が可能になりました。
例えば、5つの事業所を展開するクリニックの求人を扱う場合、これまでは送信数に上限があったため、事業所ごとに異なる文面を5パターン作成し、それぞれに送信する必要がありました。
しかし、SMSLINKでは1日あたりの送信上限がないため、5つの事業所の案件情報を1つの文面にまとめ、1つの宛先リストに対して一括で送信することが可能になりました。このように、作業工数の大幅な削減につながっている点も非常に助かっています。
-具体的な数値効果もぜひ教えて下さい。
「双方向SMS」は利用開始から半年ほど経ちますが、カウンセリング件数が半分の期間で2倍以上に増加しました。具体的には、「双方向SMS」導入前の1年間は、カウンセリング件数が22件、そこから実際に転職された方が5名でした。「双方向SMS」導入後は、半年間でカウンセリング件数が49件、転職された方が4名となっています。
転職者数は2倍ペース、カウンセリング件数は4倍以上ペースと、かなり大きな結果が出せていると思います。SMSLINKの導入で、より効率的に、より多くの求職者様にSMSでアプローチできたことも要因になっていると思います。
-求職者様からのお声などはありますか?
直接的なお声をいただいたわけではありませんが、私自身は「電話・LINE・メール・SMSなどの方法には、人によって得意・苦手が異なる」と思っています。特に医療従事者の方々は現在のお仕事もお忙しいので、「まずは情報だけ送ってほしい」という方も多いと感じています。
その点、「双方向SMS」であれば、送信した求人情報に対して、求職者様が自分のタイミングで「○○の求人に興味あり」といった形で気軽に返信いただけます。SMS上で複数回やり取りし、関係性が構築できた段階で、LINEや電話など、より適したコミュニケーション手段に切り替える工夫も行っています。
重要なのは、起点であるSMSから、いかにスムーズに返信をいただけるかという点ですね。返信のハードルを限りなく下げ、やり取りのカロリーを少なく、また負担なくコミュニケーションできるところが、求職者様にあっていると感じています。
-「やり取りのカロリーを少なくする」は新しい視点ですね。 特に気をつけているポイントはありますか?
1回のSMSでは1つの案件のみを紹介するようにしており、さらに文末に「次のアクション」を明記することも工夫しているポイントです。
例えば「ご興味がある場合は『新宿の案件に興味あります』とご返信ください」といったように、返信文の具体例をあらかじめ記載することで、求職者様が返信の文章を考える負担をなくし、より気軽に返信できるようにしています。
-「双方向SMS」を使う場合、発信元番号は「0005」から始まる番号になります。業務に影響はありましたか?
問題ありませんでした。現状、問い合わせやクレームは0件です。むしろ、以前の社用携帯の番号から変わったことで、新鮮さがあり見てもらいやすくなった気がします。
社名が分からないことに関するデメリットは、あまり感じていません。一時期は信憑性を高めるために、冒頭に「○○様」と求職者様のお名前を入れたり、「看護プロの天野です」と名乗ったりしていました。しかし、そうした内容を入れずに「年収高水準」「年間休日○日」など、案件の訴求ポイントを冒頭に入れるパターンを試したところ、むしろURLクリック率が増えましたね。
もちろん業界によって傾向は異なると思いますが、少なくとも弊社の場合は「誰が送ったか」よりも「どんな求人か」が重要視されていると感じます。多くの求職者様は複数のサービスに登録されており、「看護プロだから見よう」というよりも、「いい求人だから見よう」と思っていただけるようですね。
-URLクリック者のデータは、業務にどう活用されていますか?
URLのクリック数・クリック率については、定例ミーティングでモニタリングしています。これらの数値は、「クリックした人に架電するため」ではなく、「SMSの文章が魅力的に書けていたか」を測る指標として活用しています。
事前にある程度クリック率を予測して、実際の数値が予測通りなら「間違っていなかった」と思えますし、ずれていれば「この訴求は響きにくいんだな」と次に生かせます。こうしたかたちでPDCAを回しつつ、うまくいった事例は他部署とも共有し、互いに積極的に取り入れるようにしています。
-今後のSMS活用の展望を教えてください。
まだ活用開始から半年ほどのため、「カウンセリングから成約につながるか」については、現時点では十分な検証ができていません。今後、継続的にデータを蓄積しながら、効果検証を進めていく予定です。
SMSをきっかけにカウンセリングや成約につながる動線が確立できれば、新規登録数の増加に依存しない、安定した集客体制を構築できると考えています。引き続き、最適な活用方法を模索し、よりよい転職サポートの提供を目指していきたいです。
※本事例は2025年5月時点の内容となります。
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