固定電話しか持たないユーザーには?SMS認証の代替手段と対応方法まとめ
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こんにちは。「SMSLINK」ライターチームです。
SMS認証を導入したのに、一部ユーザーに届かないといったことはありませんか?その原因の一つとして、「固定電話問題」があります。SMSは携帯番号向けのため、固定電話では受信できません。
本記事では、SMSが使えないユーザーへの代替手段や、SMS・音声通話の両方に対応した認証の最適解「CPaaS NOW」の活用方法を解説します。
目次[非表示]
- 1.SMS認証の落とし穴「固定電話問題」
- 2.固定電話ではSMSが受け取れない理由
- 3.固定電話ユーザーに対応する認証方法の選択肢
- 3.1.1. Voice OTP(音声通話による認証コード通知)
- 3.2.2. IVR(音声ガイダンスによる認証)
- 3.3.3. メールアドレス認証
- 3.4.4. eKYC(electronic Know Your Customer)
- 4.各手段の比較と選定ポイント
- 5.Voice OTP・IVR認証の実装フロー
- 6.認証手段を設計する際のポイント
- 6.1.1. チャネル設計は柔軟に
- 6.2.2. 選択肢をユーザーに明示する
- 6.3.3. 認証実装のコストを最小化する
- 7.SMS・音声認証への対応なら、ネクスウェイの国産CPaaS
- 8.SMS認証の「受信不可」問題にどう備えるか
SMS認証の落とし穴「固定電話問題」
SMS認証はセキュリティを高める有効な手段として、多くのWebサービス・アプリで導入されています。しかし、利用者全員が携帯電話番号を持っているとは限りません。固定電話しか持っていないユーザーにはSMSが届かないため、そのままでは認証が完了せず、機会損失につながる可能性があります。
この記事では、SMS認証を導入したいと考えているSaaS事業者・PdMの方向けに、「固定電話ユーザー」への対応方法と代替手段、さらにSMS・音声認証をワンストップで実装できるサービス「CPaaS NOW」の活用方法まで詳しく解説します。
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固定電話ではSMSが受け取れない理由
結論から言うと、SMSは携帯電話(モバイル回線)向けのサービスであり、固定電話回線では技術的にSMSを受信できません。
理由は以下の通りです。
- SMSは電話番号を宛先にしたモバイルネットワーク上の短文メッセージである
- 固定電話番号にはモバイルネットワークが紐づいていないため、SMSが配信されない
- 携帯キャリア各社も、固定番号番号へのSMS送信をサポートしていない
そのため、認証手段としてSMSを用いる際は、「SMSが届かないユーザーが一定数存在する」ことを前提に設計する必要があります。
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固定電話ユーザーに対応する認証方法の選択肢
SMSが使えないユーザーに対しては、他のチャネル・手段で本人確認を行う方法が必要です。
以下に代表的な手段を紹介します。
1. Voice OTP(音声通話による認証コード通知)
- 登録した固定電話番号に自動音声で認証コードを読み上げる
- ユーザーは認証コードを使って認証実施
- 音声合成APIと電話発信APIを組み合わせて実現
- 固定電話にも対応可能
2. IVR(音声ガイダンスによる認証)
- ユーザーが電話をかけると、ガイダンスに従って認証コードを入力
- 音声対話型のシステムで、電話を受けるのではなく掛けるタイプ
3. メールアドレス認証
- メールで認証リンクやコードを送信
- 電話番号の代替手段として使われるが、SMSに比べてなりすましリスクがやや高くなる
4. eKYC(electronic Know Your Customer)
- 特に重要な本人確認では、運転免許証やマイナンバーなどを用いた本人確認を求める
- eKYCサービスを導入することで、オンライン上で本人確認を完結させることが可能
- 認証の信頼性は高いが、UXや導入コストの面でデメリットあり
ポイント|CPaaS NOWならSMS・音声通話の両方をワンストップで提供可能
ユーザーが固定電話しか持っていない場合でも、SMS送信→音声通話に自動分岐させる設計ができるため、シームレスな認証体験を実現できます。
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各手段の比較と選定ポイント
CPaaS NOWではSMS・音声通話(OTP)・メールを柔軟に組み合わせて構成可能です。
ユーザーの環境に応じて、自動で認証手段を切り替えるロジックをAPI側で構築できるため、開発・運用の手間を抑えながら、対応率を最大化できます。
手段 |
対応端末 |
UX |
セキュリティ |
実装コスト |
主な用途 |
---|---|---|---|---|---|
SMS認証 |
携帯 |
◎
すぐ届く
|
高 |
中 |
二要素認証/新規登録 |
音声通話(OTP) |
固定・携帯 |
○
読み上げ形式
|
高 |
中 |
固定電話対応/代替手段 |
IVR認証 |
固定・携帯 |
△
操作必要
|
高 |
高 |
サポート対応など |
メール認証 |
PC・スマホ |
○
広く普及
|
中 |
低 |
併用手段として |
本人確認書類 |
全デバイス |
△
手間が多い
|
非常に高 |
高 |
金融・行政系の本人確認 |
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Voice OTP・IVR認証の実装フロー
以下は、SMSと音声通話を組み合わせた認証のシンプルな実装フローの例です。
認証プロセスの概要
ユーザーが電話番号を入力すると、その番号が携帯電話か固定電話かによって、認証コードの送信方法が変わります。
携帯電話にはSMSで、固定電話には音声通話で認証コードを通知します。その後、ユーザーが認証コードを入力し、認証結果がチェックされます。
フローチャート
以下は、この認証プロセスの流れを示すフローチャートです。
flowchart TD A[ユーザーが電話番号を入力] --> B{携帯番号か?} B -- Yes --> C[SMSで認証コードを送信] B -- No(固定) --> D[音声通話でコードを読み上げ] C --> E[認証コードを入力] D --
>
E E --> F[認証結果をチェック]
※このコードブロックは、Mermaid.js対応の環境で図として表示されます。
各ステップの解説
1.ユーザーが電話番号を入力
ユーザーが自身の電話番号をフォームなどに入力します。
2.携帯番号かどうかを判定
入力された番号が携帯電話番号か固定電話番号かをシステムが判断します。
- 携帯番号の場合 → SMS送信
-
固定電話番号の場合 → 音声通話
3.認証コードの送信
- 携帯電話番号にはSMSで認証コードを送信します。
- 固定電話番号には自動音声通話で認証コードを読み上げます。
4.認証コードの入力とチェック
ユーザーが受け取った認証コードを入力し、システムがその正当性を確認します。
このように、ユーザーのデバイス環境に応じて柔軟に認証手段を切り替えることで、すべてのユーザーに対してセキュアかつ利便性の高い認証体験を提供することができます。SMS非対応の固定電話ユーザーもカバーすることで、機会損失を防げます。
CPaaS NOWの認証コード生成機能を利用すれば、
- 認証コードの自動生成(桁数・文字種の指定可能)
- SMS/音声のチャネル自動切り替え
- 認証コードの入力チェック
までをすべてAPI一発で実装可能です。
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認証手段を設計する際のポイント
1. チャネル設計は柔軟に
- ユーザー全員が携帯を持っている前提は危険
- 固定電話ユーザーにも対応できるよう、音声通話などのバックアップ手段を用意する
2. 選択肢をユーザーに明示する
- 「SMSが届かない場合はこちらから認証」など、代替手段を明確に提示
- UX改善+問い合わせ削減に貢献
3. 認証実装のコストを最小化する
- 手動で認証コードの生成/チェック機能を構築するのは非効率
- ワンストップで提供される認証機能付きのAPIプラットフォームを活用するのが最適解
CPaaS NOWの認証機能を使えば、開発コスト・運用コストを大きく抑えつつ、信頼性の高い本人認証を実現できます。
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SMS・音声認証への対応なら、ネクスウェイの国産CPaaS
【ネクスウェイのCPaaS NOWの特徴】
- 契約一つでシングルチャネル・オムニチャネルAPIを可能
- 国内携帯キャリアと直接接続のSMSや国内特化のメールサーバーを提供し、安定した通信網による高い到達率を実現
- 国内サービスのため、サポート体制も安心
ネクスウェイは企業の情報伝達手段としてSMS、郵送DM、FAX、メールなどの通信インフラを35年以上提供しています。現在までに企業は約15,000社をサポートした実績と信頼があります。
まずは自社で活用できそうか、どれぐらいの料金になるかなど問い合わせてみるとよいでしょう。無料の資料ダウンロードも可能です。
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SMS認証の「受信不可」問題にどう備えるか
- SMSは便利だが、「固定電話ユーザーには届かない」という課題がある
- 音声通話やIVRなどの代替手段を用意することで、機会損失を回避可能
- CPaaS NOWを使えば、SMS・音声通話のどちらにも対応する認証機能をワンストップで実装可能
- PdMとしては、チャネルの柔軟性・実装の簡易性・保守性をすべて考慮した上で手段を選ぶことが重要
***
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